幼稚園行きたくない~!と、子どもが泣きながら訴えてくるという経験を初めてして、この機会を親としてどのように子どもの成長に変えるかかわり方にできるか考えさせられました。
幼稚園の前日や朝に、いきない子ども「幼稚園やだー!」とぐずるときがあります。
しかも本人に理由を聞いてもよくわからなくなってしまったりするのです。
嫌がっているのに行かせるのは可哀想だな・・・とは思いますが、きっと今までにないハードルができて成長するチャンスなのだろうと感じるのです。
幼稚園を嫌がる子どもに精神論で「嫌でもとにかく行くのだ!」というのは私の方針的には最終手段でいきたいと思っています。
子どもが幼稚園を嫌になる代表的な理由
あまり参考にならないかもしれませんが、子どもが幼稚園に行きたくないというときにある悩みや理由などを挙げます。
- お友達と何かあった
- 先生と何かあった
- 年齢の違う子から何か刺激的なことを受けた
- 新しい活動や科目があった
- 幼稚園に行くより、親に甘えたい
- 兄弟に親を取られたような気持ち
- 家でゲームやおもちゃなどハマってしまった
- 本当に体調が悪い
- トイレや体の悩みなどがある
幼稚園を嫌がる理由の仮説
幼稚園を嫌がる子どもは、おそらくボキャブラリや経験が少なくて、言っていることと感じていることは違うと思います。
感情としての行きたくないという逃避的な状態なのは間違いないですが、その他のことは、未知なることへの漠然とした不安のようです。
今まで家庭という安定した集団と、ごく近しい人とのコミュニケーションや人間関係しか経験していない中で、初めて接する友達や先生と「今まで経験したことのない何か」をするだけで緊張したり不安になったりするのだと思います。
子どもに幼稚園に行くのが嫌な理由を聞くと、「学年が違う子たちとのかかわりが怖い」とか「怖い先生がいる」など言いますが、経験を積んだ大人的感覚で言えば「本当は違うかもよ?もう少しかかわってみれば?」的な解決方法や答えを教えてしまいたくなります。
しかし、子どもの中では漠然とした恐怖であり、おそらく解決方法を提示してもその恐怖は消えないと仮説が立ちます。
嫌なことや怖いことも、子どもなりに自分で解決しようと努力している
大人になってから、嫌だから休む、不安だから行かないという選択は安易にできませんし、社会人では通用しないこともあります。
子どもでも同じで、おそらくイヤイヤになるまでに子どもなりの努力があり、それでもなんとなく不安が残ってしまい逃避したくなっています。
とりあえず行かせ続ければ慣れて解決するという考え方もありますが、その状態を軽く見過ぎてまったく甘えさせずに突っぱねるというのは良くないと思います。
親としてはそれなりに理解を示し、また子どもとの時間を十分にとって向き合ってあげるということは必要かと思います。
親は子どもの嫌なことを頑張っている、同情の声掛けの工夫、甘えも必要
幼稚園イヤイヤと言っている子供に対して、「はいはい、そうだね。嫌なのね。嫌だよね。」という同情をした方がよいという意見もありますが、個人的にはちょっと違うかもと感じます。
子どもに植えついた恐怖感を「嫌だよね」といいさらに強調した意識づけになるのではないかと思うからです。
子どもを理詰めにするのも良くないですが、「○○先生の○○の時がちょっと怖かったんだよね」と、もくもく膨らんでしまった恐怖を限定的な恐怖として小さくなるカタチの肯定的な姿勢の方が良いのではないかと感じます。子どもの方も、漠然とした不安な状態から「○○先生の○○の時が怖かった」という限定的なものに変わっていき、恐怖を克服していくまでの時間を少しは短縮できるのではないかと考えられるためです。
あとは、子どもを突っぱねるような態度にならないように、どんなに嫌がっていたり、興奮して話を聞いてくれなかったりしても、親の都合の時間短縮はせず、子どもが自分と向き合っている時間は必要ならばしっかり一緒に付き合うということをしたいと思います。