子供と大人の足や歩き方の違い 1歳~3歳の足の成長と靴の選び方

子供の足と大人の足の違い

子供の足と大人の足には違いがあります。子供も大人も同じ足ではありますが、足がそのまま小さくなったものが子供の足というわけではありません。例えば子供の足の形を見てみると、子供の足はつま先が広がったような形になっています。

また大人の足は土踏まずがあり親指皮の内側が浮き上がるような構造になっているのに対し、子供の足は土踏まずがまだ未発達でかつ関節も柔らかいので足の全体に体重がかかるような形をしています。

子供と大人の歩き方の違い

人間は二本足で歩くことができますが、子供と大人では歩き方に違いがあります。

例えば、一歳から3歳ぐらいのよちよち歩きの状態だと両手を上げるようにしながらふらふらと歩くことが一般的です。大人でもフラフラする時にはバランスを保つために両手を上げたり足を広めに開いて歩いたりします。

小さな子供はまだバランス能力も足の筋力も低いため、足を広げて一生懸命バランスを取りながら歩きます。小さな子供がこのような歩き方ををするのに対して、大人は足はほぼ一直線上に乗るような形で歩きます。

子供の足の成長について

大人になると、むくみや腫れなどを除いては足はほとんど大きさが変わらないですが、子供の足は1年ごとに分かるぐらい成長します。

赤ちゃんの時の足はそのほとんどが軟骨です。人間の足の骨は成人する頃までかけて軟骨から固い骨へと成長していきます。

差はありますが、0歳から1歳頃はハイハイやつかまり立ちをする時期で、足は1年間で約2cm大きくなります。

1歳から3歳ぐらいはよちよち歩きをする不安定な時期で、特に足の着地はぎこちない状態です。

1歳から3歳頃までき、足は2cmほど伸びます。足の成長のスピードは本当に様々なので、靴の大きさも3、4ヶ月に1回は確認した方が良いと言われています。

子供の靴を選ぶポイントとは

ここで紹介したように子供の足は、大人の足をそのまま小さくしたようなものではなく、時期に合わせて足の形や成長の仕方が違います。

子供の靴を選ぶ時のポイントとしては、よちよち歩きをしていてファーストシューズと言われる2歳ぐらいまでと、走ったり飛んだりできるようになるジュニアシューズを履く3歳ぐらいからでまずは分けて考えてみましょう。

3歳ぐらいからは、走ったりジャンプしたりする活動を通して、足のクッションや精神力を助ける土踏まずが形成されます。

土踏まずの形成のためには、足の裏の筋肉や、すねの筋肉、ふくらはぎの筋肉が発達して、綺麗なアーチ形状を作っていきます。

これらの筋肉を発達させるために、靴の柔らかさが重要です。特に足首の可動性が良く、切り出しでつま先に力が入る時に足の動きを阻害しないように靴が柔らかく曲がり、可動性と筋力の発揮を邪魔しないような靴が良いと思います。正しい靴の中で足が移動してしまうぐらい靴のサイズが大きすぎることも、靴擦れを起こしてしまったり、靴の動きが気になり歩き方に変な癖がついてしまうためいいことではありません。

小さな子供でも靴が原因で外反母趾や扁平足になる

子供の靴の選び方について、色々な観点をご紹介しました。最後に、よく中年期や老年期で問題になる「外反母趾」や「扁平足」についても少し触れたいと思います。

外反母趾とは親指の先が外側に向いてしまい、母趾球が内側に出っ張ったような形に変形することです。先の細いハイヒールを履くなどが原因になることもあり、女性に多いと言われています。子供の場合にも、足のつま先に負担がかかりやすいような形状の靴を履き続けたり、歩くときの荷重の軸が釣れたような歩き方をしていたりすると子供の足は、外反母趾や外反扁平足などになることもあります。

おしゃれなお靴や、早く走れるなど高反発で高機能なシューズも魅力的ではありますが、自然な骨格の動きや、自然な筋力発揮を邪魔しないような靴が子供の運動機能や移動能力の基礎を築くために大切なことかと思います。

参考になれば幸いです。