次亜塩素酸水で手指や子どものおもちゃを消毒する効果とは?
冬になるとインフルエンザやノロウイルスなどの感染症を予防するために消毒や除菌に敏感になりますよね。特に子どものおもちゃは汚い手でさわったり、舐めてしまったり、食べ物でベトベトしていたり、バイ菌が繁殖していそうで心配になりますよね。
子どもは雑菌の中でこそ免疫機能が向上していくものなのですが、病院に行ったきた後におもちゃで遊んだり、砂場から帰ってきたそのままてを洗わずにおもちゃで遊んでしまったりすると消毒したい気持ちになりますよね。本気で消毒するとするとハイターやピューラックスなどの漂白剤などを用いて消毒しますが、強烈な匂いと手の皮膚をも溶かすくらいの危険をともなうため、赤ちゃんや子どものさわるものに使うのは少し躊躇してしまいます。
近年、次亜塩素酸水という安全性が高くウイルスにも聞くという薬剤が注目されているので、その効果について調べてみました。
次亜塩素酸水の定義
食品添加物として認可を受けている次亜塩素酸水の定義は「塩酸または食塩水を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする水溶液」となっています。
次亜塩素酸水は平成14年に食品添加物に指定されたもので、例えば鶏肉の表面を消毒したりするものなのです。
- 官報 第3378号 厚生労働省告示 第212号
- 官報 号外第96号 厚生労働省告示 第345号
- 食安発0426 第1号
厚生労働省で保育園に指導しているおもちゃの消毒方法
厚生労働省では子ども(幼児)を保護・育児する保育園に向けて、おもちゃや遊具の消毒方法について「嘔吐した場合」には希釈した次亜塩素酸などを使った消毒を推奨しています。通常の衛生管理としては、以下のように洗うことや拭き取りによる衛生管理となっています。こちらが文書です。
(2) 衛生管理
…
ア)施設内外の衛生管理
…
○おもちゃ
・直接口に触れる乳児の遊具は、その都度、湯等で洗い流し、干す。
・午前・午後と遊具の交換を行う。
・適宜、水(湯)洗いや水(湯)拭きを行う。
病院や介護施設、保育園などではこのように希釈した次亜塩素酸による消毒を行っており、特に冬のノロウイルス感染症対策などに効果的といわれています。
家庭でも希釈した次亜塩素酸による消毒でもよいのですが、ハイター臭が強いのと、消毒液が残っていると心配という点で躊躇してしまいます。近年、次亜塩素酸水という弱酸性~中性程度のpHで比較的安全な消毒剤が販売されており、使用頻度が増えてきています。(希釈した次亜塩素酸による消毒については長い間使用されてきた歴史がありますが、次亜塩素酸水はまだ十分なデータがないという側面もあります。ご使用は自己判断で。)
次亜塩素酸水によるおもちゃの消毒でノロウイルスなどを消毒できるのか
次亜塩素酸水は、ノロウイルスなどにも有効、食品添加物だから赤ちゃんがいても安心と表記されています。実際消毒効果はどうなのでしょうか?
次亜塩素酸水の消毒効果の検証結果
次亜塩素酸水が世間で注目され、実際に医療や介護分野でも消毒ツールとして利用されることが増えてきたことに伴い、次亜塩素酸水のいろいろな機関から細菌やウイルスへの消毒効果が示しています。以下の表にあるように、次亜塩素酸水を10秒程度でも黄色ブドウ球菌やノロウイルスやインフルエンザウイルスなど、子どもも大人も感染すると心配な細菌・ウイルスへの殺菌効果または不活化効果があるといわれています。
細菌・ウイルス・真菌ごとの次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの殺菌効果一覧表
<表2>酸性電解水(次亜塩素酸水)の殺菌活性
微生物・ウイルス 次亜塩素酸水
(40ppm)次亜塩素酸ナトリウム
(1,000ppm)グラム陽性菌 黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus) ◎(10秒) ◎(10秒) MRSA (メチシリン耐性ブドウ球菌) ◎(10秒) ◎(10秒) セレウス菌 (Bacillus cereus) △(3〜5分) △(3〜5分) 結核菌 (Mycobacterium tuberculosis) △(2.5分) ▲(30分) その他の抗酸菌 △(1〜2.5分) ▲(2.5〜30分) グラム陰性菌 サルモネラ菌 (Salmonella Enteritidis) ◎(10秒) ◎(10秒) 腸炎ビブリオ菌 (Vibrio parahaemolyticus) ◎(10秒) ◎(10秒) 腸管出血性大腸菌 (Escherichia coli O157:H7) ◎(10秒) ◎(10秒) カンピロバクター菌 (Campylobacter jejuni) ◎(10秒) ◎(10秒) 緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa) ◎(10秒) ◎(10秒) ウイルス ノロウイルス (ネコカリシウイルス) ◎ ○ インフルエンザウイルス (2009年新型含む) ◎(10秒) ◎(10秒) エンテロウイルス ◎(10秒) ◎(10秒) ヘルペスウイルス ◎(10秒) ◎(10秒) 真菌 カンジダ (Candida albicans) ◎(10秒) ◎(10秒) 黒カビ (アスペルギルス;Aspergillus niger) △(5分) ×(120分) 青カビ (ペニシリウム;Penicillium cyclopium) △(5分) ×(120分) 殺菌効果または不活化効果: ◎(即効)>○>△>▲>×(無効)
引用 :
- 強電解水企業協議会編「強酸性電解水使用マニュアル2002」
- 機能水研究振興財団発行「次亜塩素酸水生成装置に関する指針 第2版-追補」
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消毒方法は場所や目的に合わせて効果的な選択を
次亜塩素酸水は、触っても皮膚に大きな影響はなく、仮に飲んでしまっても危険性の低い性質の消毒剤であることはたしかです。次亜塩素酸水はノロウイルスなどのウイルスの無効化(消毒)についても一定の効果あると言うことが厚生労働省からも示され、安心して使える消毒剤であると思います。ただし、ウイルスがあることが確実な場合や、感染症にかかっている方の体液や排泄物などがあることがわかっている場合には、より効果の高い次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやピューラックス)などの消毒剤を使うようにしましょう。