親子カフェ(キッズスペース付き)の将来性

親子カフェ(キッズスペース付き)の将来性

最近カフェブームですが、カフェもプラスアルファに進化しており、いろいろな特色が出てきています。
コーヒータイムやランチを提供するだけでなく、漫画喫茶のような読書サービスを提供したり、パソコンを無料で利用できたり・・・。
カフェというスタイルですが、マスターに占いや人生相談ができたり・・・。
そんな中、育児中とてもとても助かるのが、キッズスペース付きのカフェです。
保護者がブレイクタイムをしているときに、隣のキッズスペースで子どもたちが遊んで過ごせるというものです。保育士さんなどのスタッフが見守ってくれており、自分でも子どもに目の届くところにいるので安心です。
正直、キッズスペース付きカフェは便利そうと思いながらも、なんとなく利用に躊躇してしまっていました。しかし、実際利用してみると本当に有意義なものでした。
まだあまり浸透していないので、同世代の人たちもお店の前でふらふらして「どうしようかなぁ」と迷っていましたが、店員さんに声をかけてもらい入ると、妙にテンションが上がってました。
子どもはいえにないおもちゃなどで遊べて大喜び。親は子どもを遊ばせながら罪悪感なくこうやって息抜きを行えます
保育園や一時預かりという形だと、安全面の問題や保証の問題などいろいろ付帯する課題が出てきますが、カフェスタイルで責任の所在が保護者にある形態ならば運営者側の責任や煩雑な同意契約、個人情報の聴取などが原則必要ありません。

時間や体験に対価を払う

世の中は、ニーズに合わせてカフェスタイルでお客にとっての有意義な時間を提供するスタイルになっています。
それは必ずしも利益ばかりを追求するわけでなく、本来は福祉として行われるようなものかもしれません。
私の仕事は老人デイサービスですが、今後介護保険の自己負担額も増額されるなかで、時間の制約、人員の要件、サービス内容などのしばりがある介護保険適用サービスよりも、自費で自由度の高いサービスの方が好かれる時代が徐々にやってくると感じています。お客さんの方がサービスの自由度を求めるだけでなく、事業者の方もサービスの縛りや、人員の確保、サービス計画にないことは提供できないなどで不完全燃焼になります。
福祉という制度はいろいろな検討のもとその施策が行われていますが、制度ビジネスであるため数字的な面では一定の質の確保が約束されていますが、自由度に関してなかなか難しいです。

カフェ+アルファの採算の問題

ある程度の規模で、子育て問題に取り組んでいる企業は、事業所内に保育園を構えるなどをしています。
保育園という形だと、認可等により助成等ありますが、その保育園の維持管理は大変です。
これが保育園という枠組みでなく、オフィスに子どもを見てくれるスペースがあるというスタイルになると自由な形で保育ができます。保育スペースならば、保育士の資格を持っている人が何人必要という要件や、スペースの広さの要件や、部屋を兼用してはいけないなどいろいろな要件から開放されて自由になります。保育園という箱モノをつくることで、子どもと親の距離が離れます。
箱モノにしないで、何かの一部にすれば普通に働いているママさんたちが、毎日交代で子どもたちを見ていてもオッケーです。

制度ビジネス化するとサービスの多様性が損なわれる

保育園や介護施設などは、福祉として助成を得る代わりに自由度を奪われて多様性が欠如しています。
時代は目まぐるしく変化している中で、事業における人、モノ、金、時間の融通が利かない業界というのは珍しいですし、補助や助成が前提で右往左往するのはだんだんバカらしくなってきます。
福祉は平等という考えが原則にあるかもしれませんが、補助や助成を与えすぎてガラパゴス化するのはよくありません。
尖ったサービスも出てくると思いますが、その時良い意味で効率化や経費削減ができるのは自由度の高い身軽な組織形態だと思います。