スマホを子どものおもちゃにすることが体や脳に及ぼす健康被害・悪影響

スマホが普及して数年になりますが、最近は大人だけでなく、小さい子どもも普通にスマホやタブレット使用してYouTubeなども見ている姿をよく見かけます。

うちも子どもにユーチューブを見せたりゲームで遊ばせておもちゃにしたりしてしまうこともあります。病院や公共施設などで子どもに静かに過ごしてほしい時、スマホはパパ・ママにとってはありがたいツールでYouTubeなどを見せてその場をしのごうとしてしまいます。気になるのは、スマホが及ぼす健康被害ではないでしょうか。そこで、スマホやタブレットの使用が子どもに及ぼす可能性のある健康被害・悪影響について調べてみました。

子どものスマホ使用による悪影響 視力低下・ピント調整機能障害

子どもが小さな画面を長時間見続けると瞬きが少なくなり、それがやがて眼精疲労となって視力低下につながることがあるようです。さらに、子どもは大人よりも目の屈折が変化しやすいため、近視になりやすいそうです。また、画面からはブルーライトと呼ばれる紫外線に近い色の光が出ており、目や脳に強い刺激をあたえ、悪影響を及ぼしていると言われております。ブルーライトにおける視力低下は大人よりも子どもの方がはるかに影響を受けやすくなっています。ブルーライト・紫外線の影響を防ぐには、時間を決めて目を休めることが大切です。定期的に、画面から目を離し、遠くの景色を見ることで、近視にならないよう注意しましょう。

子どものスマホ使用による悪影響 姿勢の悪さ

スマホを操作している子どもを見ていると、だいたい猫背で背中が丸くなっており姿勢が悪いです。これが長時間続くと、ストレートネックと呼ばれる症状につながっていくことがあります。本来ゆるくカーブしている首の骨がまっすぐになっている状態のことを言います。ストレートネックになると、首が凝る、肩が凝る、頭が痛いなどの症状が慢性的に続くようになってきます。また、ひどくなると自律神経にも影響を与える恐れがあります。ストレートネックにならない対策として、画面から目を離し、スマホを高い位置で持つと姿勢よくなります。しかし、長時間の使用はしないほうがよいでしょう。

子どものスマホ使用による悪影響 依存症・スマホ中毒

スマホばかりしていると、スマホ依存症になり、やがて中毒の症状になるケースがあるそうです。これは、脳レベルで異常が起き、パパ・ママがいくらやめさせようとしてもやめることができず、中毒になってしまいスマホなどを取り上げると禁断症状のように暴れてしまったりすることもあるそうです。ユーチューブ動画など、派手な音楽と可愛いマスコット、子どもが好きな効果音や変な声などはたしかに中毒性があり、本当に子どもが見入ってしまっていることもあるので怖さを感じます。

ユーチューブ動画で生計を立てるユーチューバーもいるので、動画の質は抜きに子どものように素直に長時間見てくれるというのは都合がいいのだと思います。スマホ使用の低年齢化が進んでいるため、今後も依存者は増えてくる可能性はあります。

子どものスマホの依存やスマホによる健康被害が出る前にできる対策

対策としては、パパ・ママが子どもの様子に注意し、依存度を見極めて早期発見・早期治療することが大事です。スマホは、手軽にどこででも使用できるため、ついつい子どもに静かにしてもらいたいときに使用していますが、メリット・デメリットをよく理解したうえで、パパ・ママが主導権を持って使用するのがよいでしょう。視力低下になった後で後悔してもなかなか視力はもとに戻りません。また、ストレートネックのまま大人になり、自律神経が乱れたままだと、将来の仕事にも影響を及ぼしかねません。今の時代、スマホやタブレット使用の生活が当たり前になりつつありますが、パパ・ママがしっかりとコントロールすることが大切だと思います。公共の場でスマホを使用しているときは静かにしていられる子どもも、スマホなしでは静かに待つことができない大人になる可能性もあります。パパ・ママにとってはその場しのぎのスマホ使用を許すか、長い目で見てスマホなしでも静かに待つことができる子どもに育てるかはその家庭次第です。

僕自身、静かに待ってもらいたいために、子どもが小さい時からスマホを使用していましたが、最近、ふと子どもの将来のことを考えると、もっと他の方法があるのではないかと思っております。核家族化が進んでいるため、スマホに子守をしてもらうことが当たり前になりつつありますが、コミュニケーションを取りながら、今後はよく考えてスマホやタブレットを使用しなければと思います。