1歳児・2歳児、表現遊びで子供の可能性や表現力を豊かにすることが注目されています。リトミックのように、身体、感覚、知覚を一体的に使う、体操や音楽、数を使うなどの知育教育などもいろいろな方法が考案されていますが、家で表現遊びをするとしたらどんな感じになるでしょうか?
親なら誰しも子供の将来にいろいろな可能性と成功を夢みるものです。スポーツ、音楽、デザイナー、学者…何でも子供のもって生まれた才能を見つけてあげたいと願ってしまいます。
しかしどうしたら子供の才能を見つけられるのでしょうか。
1歳児・2歳児の表現遊びのねらいとは
1歳児・2歳児の時期に大切なの事は子供が表現したい、表現するのが楽しいと言う気持ちを育てることだそうです。
幼稚園の先生にお聞きした話だと、現代の子どもたちは昔の子どもたちに比べて表現力はある傾向だそうです。
この道50年の幼稚園の先生の話だと、人前に出ても緊張する子が少なくなった気がすると話しておりました。おそらく、男女が平等で、社会的にも表現や発言が自由になり、特にお母さんが発言できるようになったり、お父さんも無口という人が少なくなって家庭自体は感情や意見の表現が増えたのではないかとのことです。
表現遊びで表現したい意欲を伸ばすポイント
遊びにはお父さん、お母さんも参加する
遊びは「こうやって」と教えるのはNGです。教えようとせずにパパ・ママも一緒に楽しむ気持ちで遊びましょう。
この遊びはこう!と決めつけず、お子さんの遊び方を認めて受け入れる事が大切だそうです。例えば、ジグソーパズルやつみきなど、パズルだったらはめて遊ぶ、積木だったら積んで遊ぶのですが、子どもはお金のようにして遊んだり、つみきに名前を付けたり四角い積木をトマトやキュウリに見立てておままごとしたりします。
うまく出来ていないと思ってもたくさん声を掛け誉めてあげた方が表現する幅が広がるそうです。またパパ・ママが楽しんでいる様子を見てお子さんも面白がってくれ表現する楽しさや意欲が育っていきます。
遊びの時も肯定的な言葉をかける
お子さんが何かを表現しようとした時は肯定的に反応しましょう。例えばお絵かきをしてその絵が大人から見て何の形も描けていないとしても「たくさん描けたね」「お母さん、この書き方好きだな」など感心を示すとお子さんは嬉しく感じるでしょう。1・2歳児の頃は表現しようと言う気持ちが大切なので結果より表現できたことを一緒に喜びお子さんに共感する言葉掛けをして下さい。お子さんも喜んだパパ、ママの姿を見るともっとやってみようと思うものです。
子どもの遊びや体験の幅と奥行を広げる
お絵かきをする時もいつも同じ道具を使うのではなく、使う紙の素材や形を変えてみた、ペンを使うだけではなく手や野菜の断面に絵の具を付けてスタンプ遊びをしたり、色々な色の紙を自由に張り付けたり…
お子さんの刺激になりそうな素材を用意してあげることでマンネリすることなく「もっと○○してみよう」と自由な発想が広がります。
人は体験した記憶の中からしか想像や表現はできないそうです
当たり前のことですが、本能的な満足や恐怖などの感情は教えられなくても感じるかもしれませんが、見聞きして個体個体の脳に想像するものの材料が記憶が残っていないと想像や表現は難しいようです。お子さんに色々な体験をさせるきっかけをつくってあげられるといいですね。
パパ・ママが表現遊びが苦手な場合どうしたらよいのだろう
正直、うまい言葉掛けが思い浮かばない、子供と遊ぶバリエーションに困る、ということもありますよね。特にお家の中では遊びもマンネリになってしまいがちです。
そこでいくつか例を上げてみますので言葉掛けやお家遊びに悩んでしまったら是非参考にしてみて下さいね。
お絵かきや工作などの表現遊びの声掛け・言葉の例
- 優しい色だね
- 面白い形になったね
- お散歩で見た葉っぱの色と同じだね
- 面白い!もう一度やってみて!
- お手てをいっぱい使えたね
- 器用だね!すごい!
表現したことを肯定的に伝えたり、表現したことをそのまま言語で声をかけて伝えるだけでも、お子さんが嬉しくなります。
お家の中で出来る表現遊びのバリエーションの例
- お絵かき(ペン、クレヨン、絵の具などで)
- 絵の具を手や足に付けて大きな紙の上を歩く
- 野菜やお散歩で拾った葉っぱ等に絵の具をつけスタンプ
- ビニール袋でお洋服を作って変身する
- ペットボトルに小豆やお米を入れてマラカスにして色々な音を楽しむ
- 折り紙をちぎって紙に自由に張る
- 新聞を破いて音を楽しむ、テープを使い丸く丸めてボールを作る
- 段ボールで電車ごっこ、たくさん積んで積みき代わりに
- 小麦粉からねんどを作る(食紅を使えばカラーねんどに)
- お布団で山を作って登る
- お父さんの体を登る
お家遊びでは広さや物品が限られますが、それでもバリエーションがあると楽しいですね。創作したり身近なもので身体をいっぱい使って遊べるものも良いですね。
1・2歳児は創造活動が始まる時期です。「表現するのが楽しい」とお子さんが感じられるようパパもままもも応援していけると良いですね。
お子さんがこうしたらもっと楽しいと自由に発想でき遊びの可能性を広げてあげることが今後のお子さんの表現出来る力となって育って行きます。