
「なんだかこの部屋、ちょっと臭うかも…」
そんなふうに感じたとき、消臭スプレーをシュッとひと吹きしていませんか?
リセッシュやファブリーズのような消臭剤は、手軽に使える便利なアイテムですが、それだけでは根本的な解決にはなりません。特に小さなお子さんがいる家庭や、日々の家事が忙しい方にとっては、知らず知らずのうちに臭いの原因を放置してしまっていることも多いのです。
この記事では、部屋の臭いをしっかりと断ち切るための3ステップを、家庭で実践しやすい形でご紹介します。
1.まずは臭いの元を見つけて取り除く
臭い対策は、何よりも「臭いを発している原因」を取り除くことが基本です。
テーブルや台拭きが臭いの発生源に
子どものおやつタイムや家族の食事後に、テーブルを拭かずにそのままになっていることはありませんか?
さらに、郵便物やプリント、ちょっと置いた紙類の上に食べ物の汁や油が飛んで、そのまま染み込んでしまうこともあります。
また、台拭きにも要注意。何度も使った布巾は雑菌が繁殖しやすく、拭くたびに汚れを広げているケースも。臭いが気になるなら、布巾はこまめに煮沸したり、除菌スプレーでケアするのがおすすめです。
床の皮脂汚れ・食べこぼしにも注意
子育て中の家庭では、子どもが食べ物をこぼしたり、素足で歩き回ることが多く、床に皮脂や食べ物の油分が残りがちです。
掃除機では取りきれない汚れが臭いの原因になるため、週に1回は水拭きや床用クリーナーで拭き掃除をすると、空気が変わったと感じるはずです。
2.染みついた臭いを断ち切る
原因を除去しても、すでに部屋中に広がって染みついた臭いが残っていることがあります。
衣類・カーテン・クッションに臭いが吸着
焼き魚、カレー、タバコ、焼肉などの強い臭いは、布製品に染み込みやすいです。特にカーテンやソファカバー、クッションなど、普段なかなか洗わないものに蓄積していきます。
消臭スプレーで一時的にごまかすこともできますが、根本的には洗濯やクリーニングが必要です。洗えるものは積極的に洗い、洗えない場合はプロのクリーニングを利用するのも手です。
エアコン内部が臭いのホットスポットに?
部屋の空気を循環させているエアコンの内部にも、実は臭いが溜まっていることがあります。
特に調理後や湿気の多い時期に使用していると、カビや油煙がフィルターやファンに蓄積してしまい、使うたびに不快な臭いをまき散らしていることも。
最近のエアコンには「内部清浄」や「乾燥」機能が付いていますので、まずは取扱説明書を確認してお手入れしましょう。ひどい場合は、業者のエアコン洗浄を利用することで、空気の質が格段に良くなります。
3.換気で空気をリセットする
臭いの元を掃除し、染み込んだ臭いも断ち切ったら、最後に空気の入れ替えを行いましょう。
窓が2つ以上あるなら、対角線になる位置の窓を開けることで風の通り道ができ、効果的に換気ができます。
窓が一つだけの場合は、扇風機やサーキュレーターを併用して空気の流れを作りましょう。
外の空気が入れにくいマンションや花粉の時期などは、空気清浄機やエアコンの換気機能を活用して、部屋の空気をリフレッシュするのがおすすめです。
リセッシュは仕上げに使おう
ここまでの3ステップを行った上で、香りをプラスしたい時にリセッシュや消臭スプレーを使うのは効果的です。
ですが、最初からスプレーに頼るのはNG。臭いの原因が残っているままだと、スプレーの香りが混ざってさらに不快な臭いになることもあるからです。
参考:部屋の臭いを消す方法 リセッシュよりもやるべきこと(パワースポットの手引き)
臭い対策は「順番」が大切
部屋の臭いをごまかさずに本当に解消するには、
- 臭いの原因をしっかり掃除
- 染みついた臭いを洗濯・クリーニングで除去
- 空気を入れ替えてリセット
この順番を守ることがカギになります。
子どもや家族が快適に過ごせる空間づくりのためにも、日々のちょっとした意識とお掃除の工夫で、清潔な空気と安心を手に入れましょう。